税理士試験について
先般、8/2~8/4にかけて、税理士試験が行われました。次の受験科目のある方は、次年度科目の講座が始まる時期でしょうし、最後の1科目を受験された方で、年末近くの官報の合格者公告の発表待ちという方もいらっしゃるでしょう。
税理士試験について、私の経験談を記載いたします。
専門学校のボーダーラインは目安でしかない
各科目の受験後、専門学校から解答速報が出され、そこにボーダーライン(合格者が出てくるであろう点数)が記載されます。
では、実際、ボーダーラインを下回ると、合格の望みは、絶たれてしまうのかというと、必ずしもそうではありません。
私の例で言えば、4科目目に受験した法人税法では、自己採点結果が、専門学校のボーダーラインより、8~9点ほど低かった記憶がありますが、郵送されてきた合否通知には、合格と記載がありました。
この例からも分かるように、専門学校のボーダーラインは、あくまで目安と捉えるべきかと思います。
9月以降の受験科目選択について
今年度受験した科目について、手ごたえのある方は、当然次の科目に進むべきです。
また、手ごたえがないや自信がないという方についても、次の科目に進むべきかと思います。
理由としては、1度受験した科目について、合格レベルまで到達していれば、直前期までは、過年度の教材や市販の問題集を使用して、新しい科目と並行して、勉強を行い、直前期のみ受講をして、税制改正部分をフォローすれば、本試験で戦えるレベルには、十分到達できると思います。
税理士試験を終えて思うこと
私は、税理士試験5科目合格までに10年の歳月を要してしまいました。早い人であれば、5年程で受験を終えている方もいらっしゃいます。
税理士になるルートには、試験合格以外にも大学院進学による一部科目免除、税務署での一定年数の勤務、公認会計士・弁護士資格の取得による税理士資格の付与など様々です。
試験に合格できなかった期間の機会損失は相当なものです。私の場合、もし仮に、大学院進学による一部科目免除を利用していれば、より少ない年数で税理士になれたかもしれません。
税理士になった後が勝負・スタートラインと受験生時代に聞いていましたが、それは本当だったなと税理士になった今、感じています。
もし、受験期間が長引いていて、試験合格にこだわっている方が、いらっしゃるのであれば、大学院進学による一部科目免除は税理士資格取得の合理的な方法ですので、検討してみても良いのではないかと思います。
以上、私の個人的な経験談ですが、税理士試験受験者の皆様にとって、参考になればと思います。